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感謝祭、クリスマスの前に考えたいこと [卵・牛乳を食べないわけ]



11月25日はアメリカとカナダでは感謝祭という、祝日の日です。
クリスマス同様、この日には、たくさんの七面鳥が犠牲になっています。

けれど、アメリカでは菜食主義がますます増えています。
それは、栄養面からよりも、倫理面での意味合いが大きく関係しているのだそう。

・・・
この祭日の前に、ファクトリー・ファーミング(factry farming-工場式畜産)
について、少し知っていただけたらなと思います。

ジョナサン・サフラン フォアが書いた、今読んでいる本、
『イーティング・アニマル―アメリカ工場式畜産の難題(ジレンマ)』より。

私たちはお肉がどうやって作られているか、知っている人は少ないと思います。
テレビやコマーシャル[TV]のイメージでは、放牧で、草をはんでのびのびと過ごすと思ってしまいます。

けれど、今は人口拡大により、昔ながらの生産方法では追いつかず、
ほとんどがファクトリー・ファーミングになっています。

ファクトリー・ファーミングとは、その名のとおり、工業化され、集中的に行われる畜産農業のことで、
通常、何十万という数の家畜を狭い場所に押しこめ、遺伝子を操作し、運動を制限し、
不自然な食餌で育てています(抗生物質など、さまざまな薬品を与えるケースがほとんど)

世界じゅうで毎年およそ4500億頭の陸上動物がこのようなシステムで飼育されています。

生産コストを可能なかぎり低く抑えよう――そのさいに、環境を劣化させ、
人間の病気や動物の苦痛が増えることに対する責任は徹底的に無視するか、
自社以外の、”外部”に押し付けてしまうこと。それがファクトリー・ファーミング。



■バタリー・ケージ【BATTERY CAGE】
卵を産ませるための鶏(採卵鶏)を入れているケージの平均的な床面積は、
約450平方センチで、A4用紙より小さなスペース
そんなケージを、窓のない小屋のなかに3段から9段積み重ねる。
日本は世界でもっともケージを高く積み上げていることで知られており、
18段まで重ねるという。

体の向きを変えることはできないし、床に足がつかないこともめずらしくない。
傾斜のついた床は針金でできていて、足に食い込むことがあるので体が浮く方がまだましだそう。

凶暴になる、気が変になるものもいるだろう。食べ物も希望も奪われてしまうと、
少数であれ、共食いをはじめる者がでてくるかもしれない。
休みもなければ気晴らしもない。修理人もやってこない。
ドアがあくのは一度きり。人生が終わるときだ――
ここよりさらに悪い場所へと旅立つために。

■ブロイラー(食用鶏)【BROILER CHICKENS】
採卵鶏(卵をうむ鶏)とブロイラー(食肉になる鶏)の2種類の鶏がいます。

けれど、採卵鶏のオスのひなは、卵を産まないので、役には立ちません
アメリカでは、およそ2億5千万羽のオスが、毎年つぶされています。
(容器に投げ捨てられ、ゆっくり窒息死したり、生きたまま粉砕機にかけられたり)


■飼料と照明
ファクトリー・ファームでは、生産性をあげるために、鶏の健康や幸福などかえりみず、
エサや照明を調整することが広く行われています。
1日24時間、1週間ものあいだ真っ暗[夜]にし、2、3週間は食餌制限し、何も食べれないようにする。
そのあと、1日20時間ほど照明を当ててやると、雌鶏は春が来たと思い込み、
そこで高タンパクのエサをあたえると、メスの体はすぐに産卵の準備をはじめる。

鶏だちはもすうぐ春がくると思い込むため、こうすると1年をとおして卵を産ませることができる。
でも、2年目にはもう大量の卵が産めない体になるので処分する

■放し飼い【FREE-RANGE】
採卵鶏の放し飼いについて、アメリカ合衆国農務省は定義すら定めていない。
荒れた広大な鶏舎にぎゅうぎゅうに詰めこまれ、工場式で育てられた鶏の卵でも
「放し飼い」のラベルが貼られてしまう。

放し飼いで育てられた雌鶏は、くちばしを切りとられ、薬を飲まされ、
用がすんだらむごいかたちで処理されてしまいます。

■その他、KFC(ケンタッキーフライドチキン)に関しても・・・
食肉処理工場の作業員が生きたまま鶏の首を引きちぎり、目にたばこを押しつけ、
顔にスプレー塗料を吹きかけ、足で踏みつけにしている証拠映像が撮影されているそうです。
こうした行為が何十回も目撃されています。

・・・・
KFCについては、衝撃的なまぎれもない恐ろしい事実がこの後に続きます。
あまりに量が多いので、詳しくは本を買って読んでみてください。

また、KFCに限らず、コーシャ【KOSHER?(清浄な)】肉を処理する食肉処理業者まで、
動物虐待の残虐行為をしている事実が書かれています。。

けれど、業界を批判する前に、それほど消費者が求めている、業者はそれに対応しているだけだ
ということも忘れないようにしたいです。


・・・・
ある養鶏家の言葉。
『「利益をあげるためには、健康な鳥は必要ない」ということだ』

『黄色い膿を垂れ流し、緑色の糞にまみれ、有害なバクテリアに汚染され、
呼吸器感染症にかかった鶏。がんの疑いのある腫瘍や、皮膚にその種のトラブルがある鶏。
こうした数えきれないほどの病んだ鶏が、商品として消費者のもとに届けられている』

『中国、インド、ブラジル、そのほかの国々からも動物性食品の需要はますます高まってきています―
世界百億の人口を、家族経営の農場で支えていけると本気で考えているのですか?』


けれど、七面鳥の丸焼きにそっくりに加工し作られた、豆腐で作った「トーファーキー」が人気だそう。
その売り上げはここ数年で爆発的に増えているそうです[かわいい]



ちなみに、インフルエンザも、家畜や家禽からきたウイルスであり、
その根本の原因と、知らずのうちに食品から取り込んでいること・・・についても書かれてあり、
とても勉強になりました。


クリスマスにおすすめのVEGAN(植物性100%)レシピ
タンドリー厚揚げ
ひよこ豆のファラフェル
テンペの唐揚げ
凍り豆腐とおからのナゲット
まるで豚バラ肉☆車麩の角煮風
ソースが絶品☆トーフステーキ
ヴィーガン・タコスパーティー
きのことやさいのアツアツグラタン




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Yoko

友人のバイオダイナミックファームでいつも卵と肉を買っている自分は本当に幸せだと思います。カリフォルニアで生活していた時に、不自然に食品が大量生産されていることに疑問を持ちカナダのバンクーバー島に引っ越してきました。食に対して真剣に考えれば考えるほど、人は農に近いところで生活をすることが一番自然であり、生きるもの全体の幸せにつながるとい確信します。
by Yoko (2012-01-22 14:48) 

yuki-.-

Yokoさん
ご訪問ありがとうございます。
そうですね。同感です。
利益をあげるために、手に入れられるものはみんな手に入れようとした結果、
動物が犠牲になっているのだと思います。

今ちまたに出回っている卵や牛乳は、遺伝子操作は当たり前、
実験室で何千もの動物を犠牲にしてできあがった改良種だそうですね・・。

口蹄疫、インフルエンザなどの病気が人間に繁殖していることが、まさに物語っていますね。

by yuki-.- (2012-01-23 22:02) 

なおみ

はじめまして。いつもブログ拝見させていただいています^^
本当に人間って情けない生き物ですね。
犠牲になっている動物たちに申し訳なくて涙が出ます。
日ごろから私も何かしたいと思いつつも、実際何をしたら良いのか分かりません。
yukiさんを見習って、もっともっと勉強して動物たちを助けたいです。
これからも応援してますね☆

by なおみ (2012-11-20 20:43) 

こるりん☆

人間から慈愛の心を取ったら、
ただの獣だと思います。
みんなが人間らしい選択をする勇気が持てるように、私も努力していきたいと思います。
動物は食べるより慈しむほうな何億倍も楽しいですね。
by こるりん☆ (2013-03-30 00:51) 

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