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文明のパラダイムシフトに希望を [原発(講演会)]

10月10日、神戸市灘区にあるサラ・シャンティさんの企画で、『フクシマ・見えない世界への思い扉』 を聞いてきました。
自らも被災されている、福島に住んでおられたマクロビオティックの橋本宙八先生の講演です。

この講演は本当に素晴らしかった。
2時間ちかく話されたけど、聞きごたえもあり、どんどん吸い込まれるようなお話でした。


橋本先生は地震が起きて3時間後にはすべてを捨てて逃げると決めたそうです。
福島原発から30キロボーダーにある自宅からなんとか逃げ、
岐阜で2日間すごしていたとき、”米軍が日本を凍結して(沖縄以外の)グアムなどに移動する”という情報を聞き、これはいけないということで愛媛まで逃げたそう。
でも、毎日情報を調べ得た結果、結局、内部被爆は日本国内安全地帯はない
という考えにたどり着いたとのこと。

そして、放射能については、ひとつ飲んで良くなるような薬はない、
免疫力を高めること(=抗酸化物質を出せる体にすること)が大事、
と言われていました。


加害者にはいくらでも逃げ道があり、
いってみれば完全犯罪がやすやすと作り上げられてしまう原子力・・・

福島原発の事故から見えることは、人間の執着心、欲望であり、
世界中のすべての消費国家はあらゆるモノ・エネルギーを自然から収奪し享受して
地球環境を破壊し続けている・・・そうして享楽を得ていること・・・
を話されており、改めて考えさせられました。

H23.10.10.JPG
でも、先生は
フクシマは文明のパラダイムシフトでもあり、
(パラダイムシフト=思想、価値観、構造などが革命的に変化すること)
物を欲しすぎた失敗への警告でもある

世の中のものはすべて因果がある、すべて必然。
危機的な状況のときに生物学(遺伝子)のシャッフルが起こる、
ムーブメントをみんなで作っていきたい」
と言われていて、何か、逆に背中を押され、勇気をもらった気がしました。


最後に、ハワイの先住民族から代々伝わる踊り、フラダンスをみんなで踊ったのですが、
そのとき、別に悲しかったわけでも、つらかったわけでもなかったのに、
なぜか涙があふれて止まらなくなりました。
会場のみんなの思いが、福島へ、世界全体へと、ひとつになった気がしたのです。

確実に、「ごめんなさい」の涙でした。

原発事故が起きてから、常に放射能を気にせずにはいられなくなった日々。
そうしてはじめて、今までの暮らしを見直しはじめた醜い自分。
大いなる自然、大地、そして民族・・・いろんな人や物を傷つけ、苦しめてきた自分ふくめ日本人。

もう、ただただ申し訳なくて、泣くしか気持ちのやりようがなくて。
自分でも分からないけど、こんなにずるずるに泣いたのは久しぶりだった。

・・・・

橋本宙八先生のブログはとても読みごたえがあります→マクロビアン days


そして、もう悲劇をこれ以上生み出さないためにも・・・この映像は見てほしい。

核実験タイムラインを表現したマルチメディアアート。
世界中で行われた核実験を世界地図上に視覚化した映像作品で、作者は箱根ラリック美術館の学芸員橋本公氏。
"1945-1998"by Isao Hashimoto


途中から異様な速度で回数が加速していき、背筋が凍りついて来ます。
どこまで人類は愚かなんだろう。


そしてここには含まれませんが、
原子力発電所の核廃棄物、
ウランの採掘場(ナバホ族やアボリジニの生活を侵害している)、
イラクやアフガニスタンで使われた劣化ウラン弾(原子力発電所などから出る核廃棄物を使用)、
など・・・。

放射能汚染は、今に始まったことではないのです・・・。


こんど、友人に借りているDVD、『ヒバクシャ(鎌仲ひとみ監督)』を見ます。
プルトニウム製造工場の放射能漏れで被曝したアメリ カ・ハンフォードでとれるジャガイモなどがポテトチップスなど加工品に変えて、日本で安値で売られていること。
輸入品にも放射能の数値が高いものもある。
友人の話を聞いて怖くなりました。
うすうすは気づいていたけど、もう被爆からは逃げられない。自分たちの生活は大きくかかわっている。
一度見ておいたほうがいいそうです。
また感想を書きます。


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