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くみちゃん、おつかれさま。 [猫]

3月13日 日曜日、くみが亡くなりました。

病(腫瘍)に気付いたのが去年の8月頃。
お腹の腫れがあり、触ると固くて。
だんだんと調子が悪くなり、腫瘍が転移していきました。

秋ごろにはジャンプすることが出来なくなり、冬になると腫瘍から血が漏れ出しました。

この1月頃からは片足がむくんで腫れ、足を引きずるようになり、一日中寝ていることが多くなりました。
2月に入ると食事以外はほとんど寝てすごし、ぐったりとしていました。
3月になると、息が荒くなり、肩で息をしはじめて・・・

くみにとっては、とても長い、長い、病との時間でした。

でも、前日の夜まで、食欲があり、充分食べたはずなのに、
私が台所で作業をしていると、ご飯ほしいよ、とお皿の前まで必死に歩いてきたのです。

私の目をしっかり見つめ、声は出ないのに必死に口をパクパクさせて、何かを訴えていました。


2日ほど前から、くしゃみと鼻水が出だし、目がとろんとしてきていました。

そして13日の朝、起きると・・たくさんの失禁の跡が・・

ぜー、はー、と身体じゅうで息をし、
もはや歩くことは不可能。身体が全くいうことを利かない状態になっていました。
「くみちゃん」と呼んでも何も反応なく、ただ息をするのに精一杯で、
こんなくみは見たことがありませんでした。


あわてて医者に連れていき、診てもらいました。
「即入院か、自宅で酸素室を導入してもらうか、どちらかにした方がよい」
とのことでした。

自宅で見てあげたかったので、酸素室をレンタルすることに。
家に帰って、あと数時間で業者が酸素室を届けてくれる予定になっていました。

業者を待っている間、容態が急に悪化。
ゲッ、ゲッ、と呼吸が不規則になり、ぷちゃんが暖を求めてくみの横に来て丸くなったかと思ったら・・・
目を見開いたまま、息が急に止まりました。

「え?」何が起こったの?
「くみちゃん!?」と叫んでも、揺すっても、目をぱちくり見開いたまま。
まさか・・・と、身体を抱きかかえようとすると、首がだらんと、後ろに垂れ下がり・・・

その2つの目は、ぎょろっと白目をむき、口からはにごった液体、おしっこもわずかに漏らしていました。

くみは、亡くなってしまいました。

なくなったとき、現実でないような気がして、呆然とするのみでした。
でも、不思議と悲しい気持ちより、驚きと、ほっとした気持ちの方が多かった。



でも、くみが本当に灰になって、居なくなってしまった今になって、とても寂しさがこみあげてきています。

ぷちゃんは、何故か、珍しく「ウニゃ~?!」「ウニャ~!」と呼びかけるように何度も泣いています。
ぷちゃん・・・今までこんな泣き声聞いたことがありませんでした。
ちゃんと大きな声を出すのです。

ぷちゃんは生まれたときから猫が何十匹もいつもいる環境で、
私の家に来てからも、くみが大好きでいつもくっついていたので、よほど寂しいのでしょう。


1匹だけの夜がとても辛くて、寂しくて、
ああ、昨日はここにくみが来てご飯のためにお座りしてたなぁと思い出したり
トイレの掃除をしていても、いつもくみの影が頭にあったことを思い出したり
急にどーっと悲しさがこみあげてきて、一人大きな声で泣きまくって過ごしました。

(隣の家の人、ごめんなさい)


業者が来る数分前に息をひきとったことを考えると、
何か、最後までくみは飼い主に手間どらせないようにと、
金銭面でも迷惑をかけないようにと、
遠慮しながら死んでいったようにも思えます。

しかも、ちょうど仕事が休みの日に亡くなり、火葬もしてもらえ、最後まで飼い主に見送られて。

まるで、”こんなワタシを飼ってくれて、大切にしてくれたんだから、最後まで迷惑をかけたくなかったよ”
と言っているようです。ほんとうに、そんな気がするのです。


私はこんなにも長い間、くみを苦しませてしまったのにね。

くみちゃん、安らかに天国でお眠りください。


あなたがなくなって、失ったものの大きさに今さらながら、気づかされています。

まるで自分の一部分がなくなってしまったかのようです。



ペットを失うことは辛いことです。
でも、それ以上に、多くのものを得られます。
温かい気持ちになり、多くのやさしさと愛に気付きます。

私は、くみを失って、気持ちを新たにした。

「死ぬのを見るのが辛いし、かわいそうだから自分は飼えない」
なんていう気持ちはふきとんだ。
世の中には捨てられる猫や、保健所につれていかれる犬猫が年間35万匹以上もいる。
自分が辛いなら、それは全く自分のエゴにすぎない。


動物の本当の気持ちを考えたら、最後まで一緒にいてあげる方が、よほど幸せ。
苦しくて、助けを求めているときは、抱っこして、そばにいてあげることがどれだけ大切か。
この殺処分の数の多さ、この現状を考えると 自分を嘆いている場合ではない。


こんな気持ち、くみがいなかったら持てなかった。
ありがとう。
くみちゃん、、感謝しています。

kumi④.JPGkumi①.JPGkumi⑤.JPG
kumi⑥.JPGkumi③.JPGkumi②.JPG

きっとぷちゃんはくみのことなんてすぐ忘れるだろうけど、私は忘れないよ。


最後に、大阪のTさんはじめ、いつもくみのことを心配してくださった皆様、本当にありがとうございました。




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コメント 8

yhiga-siura

三か月前の事を思い出しています。お気持ちよくわかります。
by yhiga-siura (2011-03-18 08:31) 

yumi

なぐさめの言葉が出てきません。
私も7月に長女のミシューちゃん
を亡くしたばかりで、泣きながら
読みました。どれだけ愛情を受けた
か考えると、くみちゃんは本当に
幸せだったんだと思います。もう
嘆かないで下さい。幸せだったよ、
ありがとうって言ってるから。
by yumi (2011-03-18 10:28) 

おおさん

隣に住む妹の家の15年飼っていたネコが昨日亡くなりました
15年も一緒に生活するとわが子のような感じなのでしょうか・・
by おおさん (2011-03-18 20:12) 

shige_roku

yuki-.- さん、くみちゃん
お疲れ様でした。
記事にはしませんが、紹介させてもらった記事の
コメント欄に報告しておきます。

暫らく寂しいでしょうけど、いい思い出になりますね。
ありがとうございます。
by shige_roku (2011-03-18 20:27) 

マーフィー

くみちゃん、末期やったんですね!
ユキさんやぶぅちゃんに看取られて、天国に行けたかな…
by マーフィー (2011-03-19 21:14) 

yuki-.-

yhiga-siuraさん
yumiさん
おおさん
shige-rokuさん
マーフィーさん

やさしいコメントありがとうございました。
ご心配かけてしまいましたが、今はもう元気になりました。

yhiga-siuraさん、yumiさんも同じ経験をなさったのですね。
やはりペットを亡くすのは悲しいですね。

悲しいことにぷちゃんはもう、くみのことをすっかり忘れてしまい、
何事もなかったようにのびのび暮らしています。

くみと過ごした一年間をこれからも大切に、これからも出来るかぎりのことをして、過ごしていきたいとおもいます。


by yuki-.- (2011-03-21 16:20) 

もももんがが

読んでいて、全く持って他人事ではなく涙が流れました。
くみちゃん、闘病おつかれさまでしたね。
お別れをするのはとてもとても悲しいことだけど、
いのちの尊さを知ったことで、また一つやるべきことが増えたというyukiさんの
お気持ちもよくわかります。
くみちゃんはきっと、天国でyukiさんを応援してくれているでしょうね。

yukiさんも、ゆっくりと自分のペースを取り戻しつつ、
くみちゃんの恩恵にあやかりながら前に進んで、
より素晴らしい女性になってくださると心より信じております。

でも今は、私も一緒に泣かせてください;;

くみちゃん安らかに。
yukiさん、おつかれさまでした。


by もももんがが (2011-03-22 17:18) 

yuki-.-

もももんががさん

やさしい言葉、ありがとうございます。
ダーっと思いのたけを書き綴っただけだったのですが
一緒に泣いてくださったのですね。

くみは小さな小さな命でしたが、本当によく頑張りました。
彼女は今まで辛い経験をしてきましたが、この家に来て少しでも和らいだなら嬉しいです。

もももんががさんもそうだと思いますが、保護活動されてる方は皆このような経験をされてるのでしょうね。

死ぬのは確かに辛いことですが、このことで、自分の目が覚めたというか
ぐっと気持ちを揺り動かされた、という感じがします。

色々と反省することも多いですが、一歩ずつ前に進んでいけたらと思います。

by yuki-.- (2011-03-22 21:33) 

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